2023.07.01

7月の挨拶

 7月1日は「子どもたちに夢を、すぐれた歌を」を合言葉に、童話と童謡を創作する日本初の児童文芸誌「赤い鳥」が大正7年に創刊されたことにちなんだ「童謡の日」でもあります。
 北原白秋作詞の「あめふり」もそのひとつです。「あめあめ ふれふれ かあさんが じゃのめで おむかえ うれしいな」から始まり、柳の下で雨宿りしている子に自分の傘を貸し、「ぼくなら いいんだ かあさんの おおきな じゃのめに はいってく」で終わります。この歌の情景と、傘をさして元気に登園してくる子どもたちが重なり、なんとも言えないあたたかさや幸せを感じるのです。
 ちまたには色々な歌があふれていますが、「芸術性豊かな子どもの美しい空想や純な情緒を育むような歌と曲を子どもたちに授けたい」という「赤い鳥」創刊者、鈴木三重吉の願いをかみしめています。
 1学期しめくくりの月、充実した日々を送ってまいりたいと思います。