2025.12.02

12月の挨拶

 希望者面談から始まる2学期最後の月を迎え、木々がそれぞれの彩りをかえながら、季節の移りを気付かせてくれています。
 さて先月の東村山市私立幼稚園PTA連合会定期大会ですが、子育て世帯への格差是正を求めた第1部(式典)に続く第2部は、長年幼児教育に携わり、理論と実践の橋渡しにも力を注いでこられている平山許江先生によるご講演でした。"幼児教育無償化の実現は、ノーベル経済学賞受賞のジェームズ・ヘックマン氏の研究成果によるところが大きかった"というお話から始まったご講演でしたが、つまり、幼児期の教育がその後の人生や能力形成に大きな影響を与えることが証明され、世界的に幼児教育の重要性が広く知られることになったのです。
 教育基本法には「幼児期の教育は、生涯にわたる人格形成の基礎を培う重要なものであることにかんがみ~(略)」と示されていますが、 経済学者としての目線から発せられた「幼児教育は最高の投資である」という研究結果は大きなインパクトを与えたのです。残念ながら日本の取り組みは、少子化問題と入り混じり、肝心な「教育」の重要性からズレていってしまったと言わざるを得ない現状ですが、いずれにしても、「遊び」を通して認知能力のみならず、意欲や粘り強さ、自己抑制力、協調性などを育んでいく幼児教育の重要性に変わりはありません。
 2学期のしめくくりとなる今月も、ふれあい動物村、クリスマスこども会、芋煮会と、子供たちがワクワクと取り組む活動があります。あらためて、温かなまなざしの中、一人ひとりのより良い育ちへの願いを込めて進めていきたいと思います。