2025.10.02

10月の挨拶

 曼殊沙華が咲き始め、ようやく朝夕は涼しさを感じられるようになりました。
 例年より生りは遅かったものの立派に育った栗は、全学年が数日間にわたって拾い、園でゆでて食しました。栗は、長い房の雄花とその根元に小さな雌花をもつ雌雄同株の植物です。子どもたちは、みどりの丘で遊びながら、若葉の木が花を咲かせ黄緑色の小さな実を付け、それが少しづつ色濃く大きくなり、やがて落下するまでを共に過ごします。茶色くなったイガは蕾を包む葉が変化、発達したもので、鳥や虫から種子を守ったり、落下の衝撃を和らげるクッションの役割も果たしているといわれます。親の愛に包まれて育った一粒一粒です。そして又、生育には豊かな土壌、環境が大切になることを考えていくと、人の成長に重なっていきます。子どもたちは、最後に殻になったイガをトングで拾い集め、感謝をもって一連の活動を終えました。
 さて、10月は総合防災訓練、交通安全教室と、身を守る大切な行事や園外学習、遠足の楽しみも待っています。運動会では創立60年を記念して鼓笛隊用に新たに編曲した園歌に年長児が挑戦します。今月も充実の日々を重ねていきます。