「麻の道」にあるしだれ梅は、園に何本もある梅のうちの１本です。低木で葉もなく、ひょろりとした枝だけに見えますが、小さなつぼみをいっぱいつけています。

　梅は、早咲きから遅咲きまで約５００種ほどもあると言われていますが、それぞれがそれぞれの生育の道筋をたどって咲かせる一輪です。音楽会の頃にはその甘い香りを漂わせてくれていることでしょう。
　コロナ禍の影響で、音楽活動をやめている幼児施設もあると聞きます。園では、楽しそうに歌い、友だちと教えあったり、真剣なまなざしで意欲的に取り組む姿があります。自ら育とうとするものの為に、どれだけ心をかけ、知恵を使って育ちの道を歩ませてあげようとするのかか問われているように思います。そしてその大きな支えとなっているのが、保護者の皆様のあたたかいご理解とご協力です。

　音楽会では一人ひとりがそれぞれの力強い一輪を咲かせてくれることでしょう。
　暦の上では春となる２月、あらためて無病息災を願いながら、快活に前進していきたいと思います。